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エンジの18番

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エンジの18番

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今回は4月1日に発行した「新入生歓迎号」の中から、早大野球部の背番号にまつわる記事を取り上げます!

 主将の背番号10、正捕手が着ける6、エースが背負う11。早大は伝統校である。それぞれの背番号に意味があり、特にこれらの番号には、特別な歴史や伝統が存在する。そして早大には、もう一つ担う者が決められた背番号がある。「18」だ。「18」を背負うのは、左のエース。ただ、その伝統は比較的新しい。

 早大のエースの中で、最初に「18」を背負ったのは藤井秀悟氏(平12人卒)。在学中24勝を挙げた藤井は、和田が早大に入学した時の4年生エースだった。藤井は「俺が18番を良い番号にする」と語っていた。その思いを日頃から聞いていた和田は、藤井の引退後、「18番を引き継ぎたい」と伝えた。藤井の返事は、「お前が18番を左のエースナンバーにしてくれ」だった。背番号18を受け継いだ和田は、2年春以降、早大のエースとして大車輪の活躍を見せる。当時の監督である野村徹氏(昭36政経卒)からは、何度も背番号を11番に変えるよう打診があったと言う。それでも、「18」へのこだわりは変わらなかった。「藤井さんが18番を良い番号に変えてくれた。僕はなんとか18番を左のエースにしたいという気持ちでやってきた。2人で作り上げた伝統だと思う」。和田は当時を、このように振り返る。

 現在「18」を背負う宮城誇南(スポ3=埼玉・浦和学院)については「僕と似ている。でも、まだまだできる」と、期待を寄せた。18番の先輩は、その重さを誰よりも分かっている。宮城も、そしてこれから先18番を背負う者も、その重圧を力に変えて、早稲田のために腕を振り続けることだろう。

(記事 林田怜空)

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